生命運営の基幹システム
バイタル・ゲートは、人間という生命体を運営するのに欠かせない、生命力の通り道となっており、このゲートが機能することで、私たちの身体は健康を維持し、生きていくことが可能です。
生命力は、東洋では「氣」と呼ばれているもので、氣功や、合氣道は、この氣を媒介としたものです。またバイタル・ゲートは、サンスクリット語で「車輪・円」を意味する、チャクラとも呼ばれています。「繫がり」という意味のあるインド発祥のヨガは、チャクラを整え体と心を調和させ、ソウル(自己宇宙の全域)との繫がりを強化させる目的があります。
このようにバイタル・ゲートはとても大切な基幹ですので、サイマチューンでは極めて重要なチェック・ポイントとなっています。
8つのバイタル・ゲート
身体にはバイタル・ゲートが8つあり、エネルギー(氣)を循環・振動させて人体を運営しています。7つという説が一般的ですが、SとNの磁性をもつゲートが人体を統制するには、偶数である8つでないと辻褄が合いません。
ヨガの本場インドで修行した恩師に伺った話しでは、師匠が弟子に教えるのは7つ体系だそうで、弟子はそれを信じて必死に行に励む訳ですが、本当は8つなのでいくら頑張ったところで覚醒しないのだそうです。そして、7つのチャクラをしっかりと自力で整えた弟子を選んで、イニシェーションという形で、師匠が8つめのチャクラを整えると見事覚醒していく…というカラクリのようです。大人の事情を忖度して、深掘りは自粛しますね。
論より証拠、実際にサイマチューンによりボディ・スキャンすると、8つの位置で音が反応することが確認できますし、音により調整も可能です。8つの位置は、概ね身体の下の方から順に 1.会陰 2.下腹 3.臍 4.胃 5.心臓 6.鎖骨 7.口 8.松果体 となり、会陰から松果体をほぼ8等分する位置にあります。
そして、バイタル・ゲートはただ生命を運営維持するばかりではなく、《本当の自分》を生きることを目的に設計されています。その為に、8つある各ゲートには目的を達成する為の個別の役割があり、生命としての本能や、個性、思考・感情、愛情・調和、自己表現など、人生を生きる上で欠かせないテーマを作用させています。
それでは、各ゲートについて簡単に紹介していきます。
第1ゲート
テーマ 生存の本能「安全確保・生存維持を希求し、生きる情熱を育てる」
第1ゲートは、生命の最も根源的な欲求である、生きる、という本能を司っています。生きるために必要な、最低限の環境を確保し、食料・飲み水を集め、休みが必要なら睡眠します。身の危険を察知すれば、逃げるか戦います。
生きたい、生き残りたい、という生命の情熱は、深紅色の血液となって身体全体を駆け巡っています。生命の最も生々しい姿を現しているのが、この第1ゲートです。
生きたいという本能はまた、自己が所属する国家や民族、組織や一族といった集団との絆も生み出します。それは個人で生きるより、集団で生活する方が死のリスクが低減する為です。国旗に赤色が多様されるのは、この第1ゲートの色が大いに影響しているのでしょう。
また、自己が存在する地球という大地に繋がり、エネルギーの循環を起こしています。敏感な方は、地球の意識を感じられます。
第2ゲート
テーマ 繁殖の本能「感情・感覚を開花し、種の存続・繁栄をもたらす」
第1ゲートで、生命の安全が確保され且つ生きる情熱に溢れていると、子孫を残し種を繁栄させようとします。自分が生きことすら困難を極めている…と言う時にあまり子育てしようとは思わないはずです。
そして、繁栄したいという欲求は悦楽、快楽といった感覚・感情体験に支えられています。独りでは得られない、他者とのコミュニケーションで体験する様々な感情体験、そこには、恐怖、苦痛もある反面、悦楽や、性の交わりによる快楽というこの上ない体験もあります。
コラム 性エネルギーと音 でも紹介しましたが、男女の性エネルギーの統合により、無から量子が生じます。その量子があらたな命を創造するのですね。私たちは、その悦びを拡げたいと本能で感じています。
第2ゲートが整っていない方は、自身の感情に蓋をされている方が多いです。過去に辛い体験をした時に生じた信じ込みがあり、それが感情を封じ込めているのです。
第3ゲート
テーマ 自己の確立「 個の権威を獲得し個性を醸成する、自我の源泉」
第2ゲートによりもたらされる様々な感情・感覚により、第3ゲートは、自己という個性を追求し醸成していきます。
そもそも個性というのは、思考の判断では掴めません。
「ああ、身体動かすの氣持ちいい♪」
「うわあ、お花に囲まれていると幸せな気分♡」
「計算がぴったり一致した時の快感ったらやばい!」
「この紫色が、ほんと私の感性にピッタリだわ♪」
「手料理を美味しいって言ってもらえると、すごく嬉しい♡」
「この仕組みを解明していると、夢中になって時間を忘れる!」
等々、自分が関心があること、興味が向いていること、個性という自分の特性や性質は、対象にどんな感情を抱いているかで、掴む事が出来ます。感情・感覚が閉じている方は、自分らしさ個性よりも、他者からの評価や、流行や常識といった外的な基準、または、不安や恐れを回避することを優先して自分の生き方を選択します。
こうした傾向は、第3ゲートを歪ませ、生命エネルギーの偏り滞りを起こしますが、これはガンの方にとても多く見られる傾向です。第3ゲートの役割は、本来その真逆です。自分らしさとは何か? 私という個性を掴み、それを活かすことにエネルギーを注ぎます。
第3ゲートがある臍は、胎児の時母親と繋がっていた場所です。
第4ゲート
テーマ 自己の拡大「 意志を貫くパワーを生み、周囲を統制する」
第3ゲートで醸成した個性を活かす為に、自分の意見・意志を貫き、周囲へと統制を働きかけ、拡大してくパワーを放出するのが、第4ゲートです。第3ゲートが、オリジナルの星なら、第4ゲートは、その輝きの強さを現します。
高圧的な上司の下でストレスフルに働くと、胃の具合が悪くなるのは第4ゲートが萎縮するからです。胃は食べ物を消化し吸収可能なエネルギーに変換しますが、そのエネルギーは自己の拡大に使うためにあるわけですから、それとは真逆の状況に陥ると機能低下してしまうというわけです。
第3第4ゲートが連動して機能すると、いわゆる天職や適職に就いて活躍したり、自分の好きな事に没頭して評価を受けるようになります。一方で、上位のゲートが歪んでいると、やたら威圧的に振る舞ったり自分の間違いを中々認めないなど、プライドに固執することがあります。
第5ゲート
テーマ 生命の循環「 他の個性を理解し存在を認め抱擁する、愛情の源泉」
第5ゲートは、愛のゲートです。このゲートを腑に落とすのに、先ず実現して頂きたいのは、下位ゲートがしっかりと機能して生きている状態です。
そこには、生きる情熱に溢れ、感情表現豊かで、繊細な感覚もありながら、自分自身の個性を活かし、自己実現の為に意志を貫いていく…そのような自分が存在します。
そのような自分が先ず在るからこそ、他者への純粋な好奇心が生まれます。
「自分も自己中心で生きているから、他者も当然そうだよね。
あなたはどんな個性なの?
世の中には、様々な個性をもった色とりどり存在に溢れているなあ、
なんて豊かで可能性に溢れているんだ」
と言う風に、他者への自然な関心・理解を得ることが可能なのです。
自分のことすらなんだかよく解らず、不安と恐れに苛まれているのに、他者の事を先ず認め愛しなさい…というのは無理難題、到底不可能なことです。無理にそれをしようとすれば、偽善、欺瞞の温床にしかならず、その罪悪感や本音がでない生き方が、さらに自身を追いつめる事になります。
第4ゲートまでのベースがないと、第5ゲートは、その機能を発揮することはありません。
心臓に位置するこのゲートは、生命を循環させ普く繋がりあうために機能しますが、その土台、中心には、確固たる自分という軸が必要なのです。いくらエンジンを回してもシャフトがなければ、そのパワーはどこにも伝達されないのです。
自己を中心とした自分軸があって、初めて愛による生命の循環が起こせます。自愛が大切! という理由がここにあります。
自分のあらゆる感情・表現を許して認めて、自分らしさを大切にすること。先ず自分にそれが出来るから、他者も愛することが出来始めるんですね。
そして、唯一 ガン にならない臓器が、この第5ゲートがある心臓なのです。
第6ゲート
テーマ 生命の共鳴「 他との調和・共生をもたらし、信頼し委ねる」
地球のリズムは、太陽系にある惑星の公転・自転により生み出されています。メインは、太陽と月との関係ですが、それにより昼夜や季節、潮の満ち引きが生み出されています。地球上に存在する生物は、すべてその影響を受けていますが、このリズムが自律神経の大元です。
第6ゲートは、自律神経を運営しており、ここが整うことでまず自分自身が地球と共鳴し、同じ様に地球と共鳴している他の生命とも共鳴が起き始めます。これが起きると、
『何か上手くいく感覚がある、他人をとても信頼出来る、自分の感覚が信じられる、自然と協調が起きてくる』という生き方が出来ます。
共同創造の要となるのが、この第6ゲートなのです。
自分独りで出来る事は限られている一方で、様々な個性を活かして自己拡大したい方が沢山居ますよね。例えば、会社運営に必要な各業務の担当者が、その業務がもう好きで好きで堪らない、その業務の責任を果たすことに悦びが溢れている…そんな人ばかりの会社を想像して下さい。めちゃくちゃ業績が良さそうだし、働いてい幸せそうですよね♪
異なる個性が繋がりあって、活かしあって独りでは出来ない事を実現していく。
それを起こすのが、この第6ゲートなのです。それには、第5ゲートで培った、オリジナルの個性を持った他者への理解・敬意が必要です。
第7ゲート
テーマ 自己の進化「独自の表現を交流・刺激しあい、思考進化を促す」
ここまで来て、ようやく思考の出番です。ここまで来る前に、いかに思考の判断を駆使してきたのか…自分を振り返ると「なんて様々な信じ込みにより、自分を制限してきたのだろう」と感じます。
第7ゲートは、自分というオリジナルの存在を表現し、他者とのコミュニケーションを通じて刺激しあうことで、自己の思考そのものを進化させていく役割があります。
例えば、
学校の先生なら、目の前の学生にどういう授業をしたら、より学力向上出来るのか?
画家なら、この衝動をどのような構図や色使いで表現したら、より伝わる様に描けるのか?
ビジネスの提案なら、どのようなプレゼン資料を作成したら、クライアントにこの魅力を余す事無く伝えられるか?
音楽家なら、どのようなコード進行やリズムで曲にしたら、この歌詞をより効果的に響かせられるか?
等々、自己実現自己拡大の為に、自分の中にある情熱の表現方法を工夫し磨きをかけるのが、この第7ゲートの役割です。
逆に、他者の渾身の表現から刺激や感銘を受けて、自分の表現に更なる磨きをかけることも出来ます。こうして、自己の進化が起きていくのです。それは、下位のゲートにより創りあげてきた自分自身があるから可能なことは、もうお解りだと思います。
自分自身を生きていない時、思考は、良い悪い、正しい誤り、出来るか出来ないかの判断、不安・恐れを避ける取り組み、に没頭し始めますが、それは本来の役割ではありません。
自己表現を進化させていく悦びをもたらすこと、その為の計画を立てたり創意工夫を凝らすこと、それが思考の本領です。
第8ゲート
テーマ 自己の統一「意識を探求し、直感・内観・洞察する力を高める」
第8ゲートは、性エネルギーと音で紹介した、自身の中の男性性(左脳)と女性性(右脳)を統合する役割があります。
思考・意図と、感覚・感情を統合し、自分自身という軸を保ちながら、無限の可能性がある0ポイントに存在することを、実現しようとします。そのために、自身を深く内観し世界の仕組みを遍く洞察し、自分自身の在り方と世界の在り方との辻褄が合う状態へと、導こうとしていきます。その過程で、インスピレーション・直観というものが、大いに役立つこともあります。
これは、自分自身という中核の意識にある、これまで起こしてきたすべての創造、知恵と感情が伴う膨大な記憶へとアクセスすることで、もたらされます。人生という体験を起こした下位チャクラの全てを内包し、自分自身という存在のあらゆる機能を束ね統合するのが、第8ゲートです。
男と女・自分と他人・物質と意識・過去と未来・光と闇・善と悪・上位と下位…、自分の個性を摑み取るために起こした分離体験、そして、分離体験を可能とする二元性世界の創造、それを機能させているのもまた第8ゲートです。
分離を引き起こしているのが自分自身なら、分離を内包し統合することも自分自身で可能です。そして、自身が創造したと認識したものだけを、完全に破壊することが出来るのです。
コラム意識レベルと体験層 で紹介した、意識レベル3 究極の本質としての〈わたし〉、言い換えれば、唯一無二の個性を携えた創造主としてのわたし、ソウルという自分自身の全領域であるわたし、そこへ帰還することが第8ゲートの最終目的です。人類は、その為に何度も転生してきたのです。
ゲートのズレ・萎縮
各バイタル・ゲートのテーマをみて頂くと、いかに私達が《本当の自分》を生きる為に設計されているかがお解りになると思います。
逆に《本当の自分》を生きない状態が長い期間継続したり、あまりに衝撃の強い体験をすると、バイタル・ゲートがズレる・萎縮する、ということが起きます。このズレ・萎縮に伴い、人生に違和感・不一致感を感じるようになりますし、同時に体調不良が継続・悪化し場合によっては重篤な症状にまで進行するようなことが起こるのです。
バイタル・ゲートの位置は、身体の中心線から左右にこぶし一個分位の幅内にあれば適性範囲と言えますが、その幅を超えてズレるとなんらかの不調が顕われるようになります。そして、身体の横幅からはみ出すと生命維持そのものの危機に晒されます。
驚くべき話しですが、ゲートがズレ過ぎてこれ以上ズレると命そのものが危険だという時、転倒や交通事故に遭う等して、その衝撃により「ゲートの位置を戻そうとする働き」が起きます。命を落とすよりは怪我をした方が未だ良い、という選択を私たちの潜在意識はしています。
逆に、余りにも本来の自分からかけ離れすぎて生まれてきた目的を果たせない、そう判断した場合は道半ばにして死を選択します。このままだらだらと続けるより、リセットして転生した方が合理的だという判断をするのです。
ですから、どのような状況であれ、いま現在生きているということは、それだけで「生まれてきた目的を果たす可能性が未だある」ということを意味しています。どうせ死ぬなら、目的を完遂して堂々と死にたいものです。
普段からゲートを意識してみましょう
簡単に、バイタル・ゲート(チャクラ)の基礎知識についてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
バイタル・ゲートは、第8と第5のバイタル・ゲートがかなり活性化した方だと目で見える方もいらっしゃいますが、普通は私たちの目には見えないものです。ですので氣にする機会もなかなかないのですが、その割に生命運営の根幹に関わるシステムなのがこのバイタル・ゲートなのです。そして見ることは出来なくても、その現れは体調や心理の変化で感じることは可能です。
普段から、ご自身の意識を各バイタル・ゲートのある位置に向けてみて、どんな感覚がするか探求してみて下さい。
何かのサインを、感じとれるかも知れませんし、それがきっかけとなり悩みを解決するアイディアに繋がるかもしれません。
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